今から2ヶ月前、私は数年ぶりにひどい風邪を引きました。最初は喉の痛みと微熱程度でしたが、数日後には夜も眠れないほどの激しい咳が出るようになりました。1週間が過ぎた頃、ふとした瞬間にこれまで感じたことのない異変が起きました。夜中に激しく咳き込んだその瞬間、左の脇腹のあたりで「パキッ」という小さな音が聞こえ、同時に火がついたような鋭い激痛が走ったのです。最初は「ひどい筋肉痛だろう」と思い、市販の湿布を貼ってやり過ごそうとしましたが、翌朝になると痛みはさらに増し、寝返りを打つことも、笑うことも、さらには深呼吸をすることさえできなくなりました。恐怖を感じた私は、近所の整形外科を受診することにしました。診察室で医師に状況を伝えると、すぐにレントゲン撮影が行われました。結果として告げられたのは「左第7肋骨の骨折」でした。医師からは「激しい咳が続くと、あばらの骨にはハンマーで叩かれるような力が繰り返し加わります。その蓄積で骨が耐えきれなくなって折れてしまったのですね」と説明されました。これまで骨折など一度も経験したことがなかった私にとって、咳だけで骨が折れるという事実は衝撃的でした。病院での処置は、胸に厚手のサポーターを巻き、消炎鎮痛剤を処方されるというシンプルなものでしたが、固定された瞬間、呼吸に伴うあばらの響きが劇的に和らぎ、心底救われた思いがしました。医師からは同時に「このままではまた他の場所が折れますよ」と、咳を止めるために内科を受診するよう強く勧められました。そこで翌日には呼吸器内科を訪れ、咳喘息の診断を受けて適切な吸入薬を使い始めました。あばらの痛みから解放されるまでには約4週間、骨が完全につくまではさらに長い時間を要しましたが、この体験を通して私が学んだのは、自分の体の限界を過信してはいけないということです。特に、原因不明の「あばらの痛み」を放置することは、仕事や家事、睡眠といった生活の基盤を容易に崩壊させます。もしあの時、無理をして病院へ行かずにいたら、私は今もなお咳をするたびに激痛に悶え、さらに複数の肋骨を骨折していたかもしれません。専門的な診療科へ足を運び、自分の体の内側で何が起きているのかを数字化・視覚化してもらうことは、どんな薬よりも精神的な安定をもたらしてくれます。現在、私は咳が出始めたら即座に内科へ行き、あばらを守るための準備を怠りません。あの「パキッ」という音は、私にとって健康管理の重要性を再認識させてくれた、忘れられない警告音となっています。
突然の激痛に襲われた私の体験記と整形外科での肋骨骨折判明