健康だけが自慢だった私ですが、先日、右肩の激しい痛みに耐えかねて、5年前に一度だけお世話になった整形外科へ行くことにしました。玄関を出る前から、頭の中は「久しぶりすぎてなんて言えばいいんだろう」「診察券は使えるのかな」という些細な心配事でいっぱいでした。引き出しの奥から見つけた診察券は、角が少し丸くなり、印字も薄れかけていました。5年前の自分の名前が記されたそのカードを握りしめ、私は病院の自動ドアをくぐりました。受付カウンターには数人のスタッフが忙しそうに動いており、私は少し圧倒されながらも、一番空いている窓口へ向かいました。深呼吸をしてから「すみません、5年ぶりくらいなのですが、受診できますか?」と声をかけました。スタッフの方は顔を上げ、穏やかな笑顔で「はい、大丈夫ですよ。診察券はお持ちですか?」と答えてくれました。その瞬間、あんなに重かった胸のつかえがすっと消えていくのを感じました。私は薄くなった診察券と、最新のマイナンバーカードを差し出しました。スタッフは手際よくシステムを操作し「お名前やご住所に変更はありませんか?」と確認してくれました。私が「変わりありません」と答えると、新しい問診票を手渡され、今の症状を記入するように促されました。5年という月日は、私にとっては大きな空白に感じられましたが、病院という場所にとっては、単なる記録の一部に過ぎなかったのです。待合室で問診票を書きながら、私は自分の過剰な不安を少し可笑しく思いました。病院の受付の人たちは、久しぶりに来た人を責めるどころか、再び頼ってくれたことに感謝すらしているように見えたからです。診察室に呼ばれ、先生からも「お久しぶりですね」と声をかけられたとき、ようやく本当の安心感を得ることができました。久しぶりの病院での支払いは、以前よりもキャッシュレス決済が導入されるなど進化していましたが、受付での「人とのやり取り」の温かさは変わっていませんでした。もし、この記事を読んでいるあなたが、久しぶりの病院へ行くことをためらっているなら、どうか安心してください。窓口で「久しぶりです」と正直に伝えるだけで、あとは親切なスタッフが全てをリードしてくれます。自分の体を大切にしようと決めたその一歩を、受付の人たちは全力で支えてくれるはずです。あの日、勇気を出して窓口へ行って本当に良かったと、帰宅した私は軽くなった肩を回しながら心から思いました。