30代の後半、朝起きた時に手の指がこわばるという違和感から私のリウマチとの戦いは始まりました。最初は近所の整形外科を受診しましたが、そこでは「少し使いすぎでしょう」と湿布を出されるだけでした。しかし、痛みは日を追うごとに強まり、ついに膝や足首まで腫れ上がったとき、私は自分で病院を探し直す決意をしました。インターネットで「リウマチ、いい病院」と検索し、口コミサイトの評判に一喜一憂する日々が続きましたが、最終的に私が選んだのは、派手な広告を出しているクリニックではなく、地域の中核病院にある「膠原病内科」でした。その病院を選んだ決め手は、初診の際の徹底した検査体制でした。血液検査でリウマチ因子や抗CCP抗体を細かく調べるだけでなく、専門の技師による丁寧な関節エコー検査が行われ、私の関節の中で起きている炎症がモニターに赤く映し出されました。医師は「今のあなたの状態なら、この薬を使えば1年後には走れるようになりますよ」とはっきりとした見通しを語ってくれました。それまでの漠然とした不安が、科学的なデータと確信に満ちた言葉によって希望へと変わった瞬間でした。治療が始まってからも、その病院の素晴らしさを実感する場面が多々ありました。例えば、高額な生物学的製剤を使用する際、医療ソーシャルワーカーが同席して高額療養費制度や助成金について詳しく説明してくれたことです。また、リウマチ特有の全身の倦怠感や心の落ち込みについても、看護師さんがカウンセリングのように話を聞いてくれました。いい病院とは、単に薬を処方する場所ではなく、患者の人生そのものを支えてくれる場所なのだと痛感しました。もし、今通っている病院で「良くならないのは仕方ない」と言われているなら、勇気を出してセカンドオピニオンを求めてください。リウマチ治療はここ10年で劇的に進化しており、あなたに合った病院は必ず存在します。私の指が再びピアノを弾けるようになったのは、あの日、真剣に病院を選び直した自分自身の勇気のおかげだと思っています。