ある平日の朝、私は自分の顔を鏡で見て絶句しました。まぶたは重く垂れ下がり、頬は見たこともないほど膨らみ、顔の輪郭が完全に失われていたのです。最初は前日の塩分の摂りすぎかと思いましたが、同時に体のだるさと、38度5分という高熱があることに気づき、事の重大さを悟りました。私は健康だけが自慢の30代会社員で、これまで大きな病気を経験したことがありませんでした。そのため、自分の体に起きているこの異変が一体何を意味しているのか分からず、激しい不安に襲われました。這うようにして近所のクリニックを訪れると、医師の表情が瞬時に険しくなったのを覚えています。「これは単なるむくみではありませんね」と言われ、すぐさま大きな総合病院への紹介状を渡されました。病院での検査の結果、私の診断名は「急性糸球体腎炎」でした。1週間ほど前に引いた軽い喉の風邪が原因で、溶連菌という細菌に対する免疫反応が、誤って自分の腎臓を攻撃してしまっていたのです。腎臓の機能が一時的にストップし、体内の水分が排出できなくなった結果が、あの朝の顔の腫れでした。入院生活は、徹底した塩分制限と水分管理、そして強力な薬物療法から始まりました。1日1日の尿量を正確に測り、体重の変化に一喜一憂する日々の中で、私は当たり前に水を飲み、排出できることの有り難さを痛感しました。顔のむくみが取れるまでには約10日間を要しましたが、その過程で少しずつ自分の顔が元に戻っていくのを見るのは、暗闇の中で光を見つけるような心地でした。もしあの時、熱があるのに無理をして出社していたら、私の腎臓は取り返しのつかないダメージを受けていたでしょう。発熱と顔のむくみという、一見結びつかない2つの症状が、実は体内の精密なネットワークの崩壊を告げる悲鳴だったのです。この体験以来、私は自分の体調変化を数字化し、客観的に観察する習慣を身につけました。鏡を見ることは、単に身だしなみを整えるためだけでなく、自分の内臓の状態を確認するための大切な健康観察の儀式となったのです。今、もし同じような症状で悩んでいる大人がいるなら、どうか自分の感覚を信じて、すぐに専門医の診察を受けてください。体は、あなたが気づいてくれるのを待っているのです。
朝起きて顔が腫れていた私の闘病記と発熱の原因を突き止めるまで