我が子の体が熱く、肌には見慣れない発疹が広がっている。その光景を目の当たりにした時、冷静でいられる親は少ないでしょう。しかし、こんな時だからこそ、保護者の落ち着いた対応が子供にとって一番の薬になります。まず、深呼吸をして、パニックにならないことを自分に言い聞かせましょう。親の不安は子供に伝わり、さらに不安を煽ってしまいます。穏やかな声で「大丈夫だよ」と語りかけてあげるだけでも、子供は安心するものです。次に行うべきは、客観的な事実の確認です。体温計で正確な熱を測り、時計を見て時間を記録します。発疹は体のどの部分に、どのくらいの範囲で出ているか、色や形はどうか、そして何よりもかゆがっている様子はあるか、といった点を冷静に観察し、メモを取りましょう。これらの情報は、後に医師に症状を説明する際に非常に役立ちます。最も重要なケアは、水分補給です。発熱によって体は多くの水分を失います。子供が欲しがる時に、欲しがるものを少しずつ与えるのが基本です。湯冷まし、麦茶、子供用のイオン飲料など、飲みやすいものを準備して、こまめに促してあげてください。一度にたくさん飲めなくても、スプーン一杯でも口にできれば良しとしましょう。食事は、食欲がなければ無理強いする必要はありません。消化の良いおかゆやうどん、ゼリー、果物など、子供が食べたがるものがあれば与える程度で十分です。発疹が出ている肌は清潔を保つことが大切ですが、入浴は体力を消耗させる可能性があります。熱が高いうちは避け、熱が下がっていても長湯はせず、ぬるめのお湯でさっと汗を流す程度にしましょう。そして、これらの家庭でのケアと並行して、受診の準備を進めます。保険証、子ども医療費受給者証、母子健康手帳、お薬手帳、そして先ほど取った症状のメモをまとめておけば、いざという時に慌てずに済みます。焦らず、一つ一つ着実に対応することが、子供の回復への最短ルートなのです。
焦らないで!子供の熱と発疹の正しい対処