「足の血管が浮き出るのを治したい」と願う患者さんに対し、現代の医学はかつてのような「切る手術」を過去のものにしました。今回は、下肢静脈瘤の最先端治療を行う専門医に、現在の主流となっている手術法と、納得できる病院選びのコツについて伺いました。現在、最も普及しているのは「血管内焼灼術」です。これは、浮き出た血管の元凶となっている逆流部位に、カテーテルという細い管を通し、高周波やレーザーの熱で血管を内側から焼き潰す方法です。潰された血管は数ヶ月で組織に吸収され、消滅します。医師は語ります。「この手術の最大のメリットは、体へのダメージが極めて少なく、歩いて帰宅できる点にあります。翌日から仕事に復帰される方も多いですよ」。また、さらに新しい手法として「血管内塞栓術」という、医療用接着剤で血管を塞ぐ技術も登場しています。これは熱を使わないため、神経損傷のリスクがさらに低く、手術直後から弾性ストッキングを履く必要がない画期的な方法です。何科を受診すべきか決めた後、具体的にどのような病院を選ぶべきか、医師は3つのポイントを挙げました。第1に、「下肢静脈瘤血管内焼灼術の実施施設認定」を受けているかどうかです。これは学会が定める厳しい設備基準と技術基準をクリアした証であり、安全性の担保になります。第2に、複数の治療選択肢を提示してくれるか。レーザーだけでなく、接着剤や硬化療法、そしてストッキングによる保存療法まで、患者の生活背景に合わせた提案ができる病院は信頼できます。第3に、術後のアフターフォローが充実しているかです。静脈瘤は別の血管で再発する可能性があるため、定期的なエコー検査で経過を追ってくれる体制が重要です。インタビューの最後に医師はこう付け加えました。「血管が浮き出るのは、見た目だけの問題ではありません。それは足の循環が滞っているという健康上の課題です。最新の技術を味方につければ、痛みなく、確実に解決できます」。この専門家の言葉は、病院受診を迷っている多くの人にとって、大きな安心感と確信を与えてくれるはずです。病院選びとは、単に場所を決めることではなく、どのような技術と理念によって自分の将来の歩行を守るかを選択することなのです。
専門医が語る下肢静脈瘤の最新手術法と病院選びの3つのポイント