ひどい脇汗の悩みは医療機関での治療や制汗剤の使用だけでなく日々の「生活習慣」を見直すことでもその症状をある程度コントロールすることが可能です。体の中からそして外からのアプローチを組み合わせることでより快適な毎日を目指しましょう。まず見直したいのが「食生活」です。特定の食べ物が直接多汗症の原因となるわけではありませんが発汗を促進しやすい食品があることは事実です。例えば唐辛子に含まれるカプサイシンなどの「香辛料」や熱い食べ物は交感神経を刺激し発汗を促します。また肉類や乳製品といった動物性の「タンパク質」や「脂質」は体内で分解される際に多くの熱を産生するため体温を上昇させ汗をかきやすくする傾向があります。これらの食品を完全に避ける必要はありませんが汗をかきたくない大切な場面の前には少し控えるといった工夫が有効です。次に重要なのが「衣類の選び方」です。汗ジミが目立たないという消極的な理由だけでなく汗をかいても快適に過ごすための積極的な衣類選びを心がけましょう。通気性や吸湿性に優れた綿や麻といった「天然素材」の下着やシャツを選ぶのが基本です。また最近では高い吸湿速乾性を持つ機能性素材のインナーも数多く販売されています。これらを上手に活用することで汗をかいても肌をサラサラの状態に保つことができます。そして脇の下に直接貼り付けるタイプの「汗脇パッド」は汗ジミを防ぐ物理的な対策として非常に有効です。最後に見過ごせないのが「ストレス管理」です。ひどい脇汗の原因の一つである精神性発汗は不安や緊張によって悪化します。ヨガや瞑想、深呼吸あるいは趣味に没頭する時間を作るなど自分なりのリラックス方法を見つけ交感神経の過剰な興奮を鎮めてあげることが汗のコントロールに繋がります。