鼻水や咳、発熱といった症状が出たとき、多くの人がまず最初に受診するのは、かかりつけの内科や小児科でしょう。それは決して間違った選択ではありません。特に、症状が風邪によるものか、副鼻腔炎によるものか自分では判断がつかない初期の段階では、全身の状態を総合的に診てくれる内科や小児科を受診するのは理にかなっています。内科医や小児科医は、問診や診察から急性副鼻腔炎を疑い、初期治療として抗生物質などを処方することもできます。しかし、ここで理解しておくべきなのは、内科や小児科はあくまで全身を診る専門家であり、鼻の内部を詳細に観察する専門的な機器は備えていないことが多いという点です。そのため、診断は主に症状から推測することになります。もし、処方された薬を数日間服用しても鼻の症状が全く改善しない、あるいは悪化するような場合は、やはり鼻の専門家である耳鼻咽喉科を受診し直す必要があります。特に子どもの場合、親御さんはまず小児科に連れて行くのが一般的です。小児科医は子どもの副鼻腔炎の治療経験も豊富であり、多くの場合、適切な治療を受けることができます。ただし、子どもは中耳炎を合併しやすく、鼻水が長引く場合は、鼻と耳の両方を専門的に診ることができる耳鼻咽喉科の方が適しているケースも多々あります。結論として、初期対応として内科や小児科を受診することは間違いではありませんが、鼻づまりや色のついた鼻水、顔の痛みといった鼻の症状が明らかに主役である場合や、症状が長引いている場合には、最初から耳鼻咽喉科を選ぶ方が効率的で、より的確な診断と治療につながると言えるでしょう。かかりつけ医と相談し、症状に応じて適切な診療科を選ぶ柔軟な視点を持つことが大切です。