朝、着替えをしている時に、ふと自分の腕を見て息が止まりそうになりました。そこには、どこかにぶつけた記憶が全くないのに、直径2センチメートルほどの鮮やかな青あざが3箇所もできていたのです。さらに詳しく全身をチェックすると、足のすねにも無数の小さな赤い斑点がありました。当初は「寝ている間にどこかにぶつけたのかな」と楽観的に考えようとしましたが、数日経っても消えるどころか、新しく増えていることに気づき、私は言いようのない恐怖に襲われました。インターネットで検索を繰り返すと、ヒットするのは「血液の病気」や「白血病」といった恐ろしい言葉ばかりでした。私はパニックになりかけながらも、まずは一番信頼できそうな「血液内科」を標榜している総合病院を予約しました。診察室で医師に「どこにもぶつけていないのに、あざが出るんです」と震える声で伝えると、先生は私の腕や脚をじっくりと観察し、さらに目の粘膜や喉の状態まで確認してくれました。血液内科での初診において、最も重要視されたのは血液検査でした。その日のうちに判明した結果は、血小板の数値が正常値の半分以下に減少しているというものでした。私の体内で、自分の免疫システムが誤って自分の血小板を攻撃してしまう「特発性血小板減少性紫斑病」という疾患が疑われるとのことでした。血液内科という診療科は、多くの人にとって馴染みの薄い場所かもしれません。しかし、原因不明の内出血において、この科ほど頼りになる存在はありません。医師は、血液という流動的な臓器の中で何が起きているのかを、数値とデータから精密に読み解いてくれます。私の場合は、その後の精密検査を経て、幸いにも薬物療法でコントロール可能な状態であることが分かり、現在は定期的な通院で健やかな毎日を送っています。もしあの時、恥ずかしさや恐怖から「いつか治るだろう」と受診を先延ばしにしていたら、脳出血や内臓出血といった、より深刻な合併症を引き起こしていた可能性がありました。血液内科を受診して良かったと思うのは、病名がはっきりしたことで、自分が何と戦えば良いのかという指針が得られた点です。あざという目に見える変化は、血液という見えない世界からの警告灯です。その灯火を見つけたとき、逃げずに専門医に向き合う勇気が、文字通り私の命を救ってくれたのだと実感しています。身に覚えのない内出血に悩んでいる方がいたら、迷わず血液内科の診察を受けてください。そこには、あなたを守るための最新の科学と、経験豊かな医師たちの目が揃っているのですから。
身に覚えのない内出血を見つけた私の血液内科受診体験記