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2025年12月
  • 「むくみ」や「だるさ」が続く。これも腎臓のサイン?何科に行くべき?

    知識

    朝起きると顔がパンパンにむくんでいる、夕方になると足が靴下の跡がくっきりつくほどむくむ。あるいは、十分寝ているはずなのに、常に体が重く、だるさが抜けない。これらの症状は、多くの人が経験するありふれた不調ですが、もし長期間続いたり、徐々に悪化したりするようであれば、それは腎臓が発しているSOSサインかもしれません。腎臓の重要な働きのひとつに、体内の水分と塩分のバランスを調整する役割があります。腎機能が低下すると、この調整機能がうまく働かなくなり、体内に余分な水分や塩分が溜まってしまいます。これが、「むくみ(浮腫)」の正体です。腎臓病によるむくみは、特にまぶたや足のすねなど、皮膚の柔らかい部分に現れやすいという特徴があります。また、腎機能が低下すると、血液中の老廃物(尿毒素)を十分に排出できなくなり、体内に毒素が蓄積していきます。この尿毒素が、原因不明の「だるさ(倦怠感)」や、食欲不振、吐き気などを引き起こすのです。さらに、腎臓は「エリスロポエチン」という、赤血球の産生を促すホルモンも作っています。腎機能が低下すると、このホルモンの産生が減少し、赤血球が作られにくくなって貧血(腎性貧血)になります。貧血もまた、だるさや息切れ、めまいの原因となります。では、このような「むくみ」や「だるさ」が気になった場合、何科を受診すればよいのでしょうか。心臓や肝臓の病気でも同様の症状は起こり得ますが、特に他の原因に心当たりがなく、これらの症状が慢性的に続く場合は、まず「腎臓内科」または「一般内科」に相談することをおすすめします。病院では、まず問診で症状の詳しい状況を聞き取り、その後、尿検査と血液検査を行います。尿検査で尿たんぱくの有無を、血液検査で腎機能の指標であるクレアチニンやeGFR、貧血の有無などを調べることで、症状の原因が腎臓にあるのかどうかを判断します。むくみやだるさは、体が発する重要な警告です。単なる疲れと決めつけずに、一度専門医の診察を受けることが、深刻な病気の早期発見に繋がるのです。

  • 健康診断で腎臓の異常を指摘されたら、何科へ?

    医療

    年に一度の健康診断。その結果通知に、「尿検査で異常(尿たんぱく、尿潜血)」や「血液検査で異常(クレアチニン高値、eGFR低値)」といった文字を見つけた時、多くの人は「腎臓が悪いのかもしれない」と不安になるでしょう。しかし、ここでパニックになる必要はありません。健康診断は、病気の早期発見のためのスクリーニング検査です。異常値が出たからといって、すぐに重篤な腎臓病であると決まったわけではありません。大切なのは、このサインを放置せず、速やかに適切な医療機関を受診し、精密検査を受けることです。では、健康診断で腎臓の異常を指摘された場合、何科を受診すればよいのでしょうか。この場合の答えは、明確に「腎臓内科」です。健康診断の検査項目である尿たんぱく、尿潜血、クレアチニン、eGFRは、いずれも腎臓の「フィルター機能」が正常に働いているかどうかを評価するための指標です。尿たんぱくは、本来なら尿に漏れ出てこないはずのタンパク質が、腎臓のフィルターが傷つくことで漏れ出ている状態を示します。尿潜血は、腎臓や尿路のどこかに出血がある可能性を示唆します。血液検査のクレアチニンは、筋肉で作られる老廃物で、腎機能が低下すると、うまく排出できずに血液中に溜まって値が高くなります。eGFR(推算糸球体ろ過量)は、このクレアチニンの値と年齢、性別から、腎臓が1分間にどれくらいの血液をろ過できるかを計算した推定値で、腎機能の最も重要な指標とされています。これらの値の異常は、まさに腎臓内科が専門とする、慢性腎臓病(CKD)や糸球体腎炎といった、内科的な腎臓疾患の存在を示唆しています。腎臓内科では、まず再度の尿検査や血液検査で、異常が一時的なものでないかを確認します。そして、必要に応じて、腹部超音波(エコー)検査で腎臓の形や大きさに異常がないかを調べたり、さらに詳しい原因を特定するために、腎生検(腎臓の組織を少量採取して顕微鏡で調べる検査)を行ったりします。腎臓は「沈黙の臓器」。健康診断は、その沈黙を破る貴重な機会です。指摘を受けたら、決して放置せず、必ず腎臓内科の専門医に相談してください。

  • 耳鼻咽喉科では何をする?副鼻腔炎の検査と治療法

    医療

    副鼻腔炎を疑って耳鼻咽喉科を受診すると、具体的にどのような診察や治療が行われるのでしょうか。初めて訪れる方にとっては、見慣れない器具も多く、不安を感じるかもしれません。しかし、検査や治療の流れをあらかじめ知っておけば、安心して診察に臨むことができます。まず、医師による問診で、いつからどのような症状があるのか、症状の程度などを詳しく伝えます。その後、鼻の中の状態を直接観察するための診察が行われます。鼻鏡という器具で鼻の入り口を広げたり、細い内視鏡(ファイバースコープ)を鼻の奥に進めたりして、鼻の粘膜の腫れ具合や鼻水の性状、膿がどこから出ているかなどを詳細に確認します。この内視鏡検査は、少し違和感があるかもしれませんが、麻酔のスプレーをすることもあり、強い痛みはありません。診断を確定するため、また炎症の広がり具合を確認するために、「レントゲン撮影」や「CT検査」といった画像検査を行うこともあります。特にレントゲンは、副鼻腔に膿が溜まっているかどうかを判断するのに非常に有効です。これらの診察と検査の結果、副鼻腔炎と診断されると治療が始まります。治療の基本は、薬物療法です。原因となっている細菌を殺すための「抗生物質」と、炎症を抑えて鼻水の排出を促す「消炎酵素薬」や「去痰薬」などが処方されます。これらを決められた期間、きちんと飲み切ることが非常に重要です。それに加えて、耳鼻咽喉科ならではの処置が行われます。鼻の中に溜まった鼻水を吸引器で吸い取ってもらうと、一時的ですが鼻の通りが劇的に良くなります。また、「ネブライザー治療」も効果的です。これは、抗生物質などが入った薬液を霧状にして、鼻や口から吸入する治療法で、薬を直接患部に届けることができます。ほとんどの場合、これらの治療で症状は改善しますが、改善が見られない場合や慢性化してしまった場合は、手術が検討されることもあります。

  • 副鼻腔炎で内科や小児科に行くのは間違い?何科が最適か

    知識

    鼻水や咳、発熱といった症状が出たとき、多くの人がまず最初に受診するのは、かかりつけの内科や小児科でしょう。それは決して間違った選択ではありません。特に、症状が風邪によるものか、副鼻腔炎によるものか自分では判断がつかない初期の段階では、全身の状態を総合的に診てくれる内科や小児科を受診するのは理にかなっています。内科医や小児科医は、問診や診察から急性副鼻腔炎を疑い、初期治療として抗生物質などを処方することもできます。しかし、ここで理解しておくべきなのは、内科や小児科はあくまで全身を診る専門家であり、鼻の内部を詳細に観察する専門的な機器は備えていないことが多いという点です。そのため、診断は主に症状から推測することになります。もし、処方された薬を数日間服用しても鼻の症状が全く改善しない、あるいは悪化するような場合は、やはり鼻の専門家である耳鼻咽喉科を受診し直す必要があります。特に子どもの場合、親御さんはまず小児科に連れて行くのが一般的です。小児科医は子どもの副鼻腔炎の治療経験も豊富であり、多くの場合、適切な治療を受けることができます。ただし、子どもは中耳炎を合併しやすく、鼻水が長引く場合は、鼻と耳の両方を専門的に診ることができる耳鼻咽喉科の方が適しているケースも多々あります。結論として、初期対応として内科や小児科を受診することは間違いではありませんが、鼻づまりや色のついた鼻水、顔の痛みといった鼻の症状が明らかに主役である場合や、症状が長引いている場合には、最初から耳鼻咽喉科を選ぶ方が効率的で、より的確な診断と治療につながると言えるでしょう。かかりつけ医と相談し、症状に応じて適切な診療科を選ぶ柔軟な視点を持つことが大切です。

  • 高血圧・糖尿病の人はなぜ腎臓内科の受診が必要なのか

    医療

    高血圧や糖尿病は、今や日本の国民病とも言える生活習慣病ですが、これらの病気は、自覚症状がないままに進行し、心臓や脳だけでなく、「腎臓」にも深刻なダメージを与えてしまうことをご存知でしょうか。高血圧や糖尿病の治療を受けている方は、たとえ腎臓に自覚症状がなくても、定期的に「腎臓内科」を受診し、腎臓の状態をチェックすることが、将来の深刻な合併症を防ぐ上で極めて重要です。まず、「高血圧」が腎臓に与える影響です。腎臓は、無数の細い血管(糸球体)の塊であり、常に大量の血液が流れ込んでいます。血圧が高い状態が長く続くと、このデリケートな腎臓の血管に常に強い圧力がかかり、血管壁が硬く、厚くなってしまいます。これが「腎硬化症」です。血管が硬くなると、血液の流れが悪くなり、腎臓のフィルター機能が徐々に低下していきます。次に、「糖尿病」の影響です。血糖値が高い状態が続くと、血液中の過剰な糖が、腎臓の糸球体の血管壁を傷つけ、フィルターの網目を粗くしてしまいます。その結果、本来なら体内に留まるはずのアルブミンなどのタンパク質が、尿中に漏れ出てくるようになります。これが「糖尿病性腎症」の始まりです。初期段階では自覚症状は全くありませんが、放置すれば腎機能はどんどん低下し、最終的には、自分の腎臓では老廃物を排泄できなくなり、人工透析が必要な「末期腎不全」に至ってしまいます。現在、日本で新たに透析導入となる患者さんの原因疾患の第一位は、この糖尿病性腎症です。腎臓内科では、定期的な尿検査と血液検査を通じて、これらの腎臓のダメージを早期に発見します。尿中の微量なアルブミンを検出したり、腎機能の指標であるeGFRのわずかな低下を捉えたりすることで、自覚症状が現れるずっと前の段階から、介入を開始することができます。そして、より厳格な血圧管理や血糖コントロール、腎臓を保護する薬の投与、塩分制限などの食事療法を指導することで、腎機能の低下スピードを緩やかにし、透析導入を先延ばしにすることを目指します。高血圧や糖尿病の治療を受けている方は、主治医と相談の上、年に一度は腎臓内科の専門医の診察を受けることを強くお勧めします。

  • 「腎臓内科」と「泌尿器科」、その役割の明確な違い

    知識

    腎臓の病気を扱う診療科として、主に「腎臓内科」と「泌尿器科」がありますが、この二つの科は、同じ腎臓という臓器を扱いながらも、その専門領域とアプローチ方法には明確な違いがあります。この違いを理解しておくことは、自分の症状に合った適切な医療を、スムーズに受けるために非常に重要です。まず、「腎臓内科」は、その名の通り「内科」の一分野です。主な役割は、腎臓そのものの「機能」を守り、内科的な疾患を管理することです。腎臓の最も重要な働きは、血液をフィルターのようにろ過して、体内の老廃物や余分な水分、塩分を尿として排出することです。腎臓内科医は、このフィルター機能がうまく働かなくなる病気、例えば、慢性腎臓病(CKD)、糖尿病性腎症、高血圧による腎硬化症、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群といった疾患の診断と治療を専門とします。治療のアプローチは、主に食事療法や生活習慣の指導、血圧管理、薬物療法といった「内科的治療」が中心となります。健康診断の尿検査や血液検査で異常を指摘された場合や、原因不明のむくみ、持病である糖尿病や高血圧が腎臓に影響していないか心配な場合などは、腎臓内科が専門です。一方、「泌尿器科」は、「外科」系に属する診療科です。主な役割は、腎臓で作られた尿が、尿管、膀胱、尿道という「尿の通り道(尿路)」を通って体外に排出されるまでのプロセスに関わる、形態的な異常や疾患を扱うことです。具体的には、尿路結石、腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん、前立腺肥大症、膀胱炎、尿路感染症といった疾患の診断と治療を専門とします。治療のアプローチは、薬物療法だけでなく、内視鏡手術や腹腔鏡手術、ロボット支援手術といった「外科的治療」も積極的に行います。血尿(特に目に見える赤い尿)、排尿時の痛み、頻尿、腰や背中の痛みといった症状がある場合は、泌尿器科が専門です。簡単に言えば、「腎臓のフィルター機能の異常」を薬や生活習慣で治すのが腎臓内科、「尿の通り道の構造的な問題」を手術なども含めて治すのが泌尿器科、とイメージすると分かりやすいでしょう。もちろん、両科は密接に連携しており、必要に応じて互いに紹介し合うことも多々あります。