ひどい脇汗で病院へ、何科を受診すべきか
ひどい脇汗の悩みを本気で解決したいと決意し医療機関を受診しようと思った時、多くの人が次に直面するのが「一体何科に行けばいいのか」という問題です。脇汗という症状は皮膚の表面で起こりますがその原因は神経の働きや全身の状態も関わっているためどの科が専門なのか分かりにくいかもしれません。結論から言うと原発性腋窩多汗症をはじめとするひどい脇汗の診断と治療において、中心的な役割を担う診療科は「皮膚科」です。皮膚は汗を分泌する「汗腺」が存在する場所であり、皮膚科医は多汗症の診断と塗り薬や注射といった様々な治療法に精通しています。まずは最も身近な皮膚科クリニックに相談するのが最も一般的で確実な第一歩と言えるでしょう。また「形成外科」も脇汗治療の重要な選択肢の一つです。形成外科は皮膚やその下の組織の機能的・整容的な改善を専門とする科であり、ボツリヌス療法(ボトックス注射)やマイクロ波を使った治療(ミラドライなど)、あるいは手術といったより専門的で根治的な治療法を得意としています。美容皮膚科や美容外科でも同様の治療が受けられますが、原発性腋窩多汗症は保険が適用される治療法も多いため、まずは保険診療を行っている一般の皮膚科や形成外科に相談するのが賢明です。受診した際にはいつからどの程度の汗に悩んでいるか、そしてそれが日常生活にどのような支障をきたしているかを具体的に医師に伝えることが大切です。診断の結果もし甲状腺疾患など他の内科的な病気が疑われると判断された場合は、そこから適切な内科の専門医へと紹介してもらえます。一人で悩まずまずは専門家の扉を叩く勇気が長年の悩みから解放されるための鍵となるのです。