副鼻腔炎を疑って耳鼻咽喉科を受診すると、具体的にどのような診察や治療が行われるのでしょうか。初めて訪れる方にとっては、見慣れない器具も多く、不安を感じるかもしれません。しかし、検査や治療の流れをあらかじめ知っておけば、安心して診察に臨むことができます。まず、医師による問診で、いつからどのような症状があるのか、症状の程度などを詳しく伝えます。その後、鼻の中の状態を直接観察するための診察が行われます。鼻鏡という器具で鼻の入り口を広げたり、細い内視鏡(ファイバースコープ)を鼻の奥に進めたりして、鼻の粘膜の腫れ具合や鼻水の性状、膿がどこから出ているかなどを詳細に確認します。この内視鏡検査は、少し違和感があるかもしれませんが、麻酔のスプレーをすることもあり、強い痛みはありません。診断を確定するため、また炎症の広がり具合を確認するために、「レントゲン撮影」や「CT検査」といった画像検査を行うこともあります。特にレントゲンは、副鼻腔に膿が溜まっているかどうかを判断するのに非常に有効です。これらの診察と検査の結果、副鼻腔炎と診断されると治療が始まります。治療の基本は、薬物療法です。原因となっている細菌を殺すための「抗生物質」と、炎症を抑えて鼻水の排出を促す「消炎酵素薬」や「去痰薬」などが処方されます。これらを決められた期間、きちんと飲み切ることが非常に重要です。それに加えて、耳鼻咽喉科ならではの処置が行われます。鼻の中に溜まった鼻水を吸引器で吸い取ってもらうと、一時的ですが鼻の通りが劇的に良くなります。また、「ネブライザー治療」も効果的です。これは、抗生物質などが入った薬液を霧状にして、鼻や口から吸入する治療法で、薬を直接患部に届けることができます。ほとんどの場合、これらの治療で症状は改善しますが、改善が見られない場合や慢性化してしまった場合は、手術が検討されることもあります。
耳鼻咽喉科では何をする?副鼻腔炎の検査と治療法